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仏国民の420万人に環境不安症の兆候

ADEME(仏エコロジー移行庁)が4月15日に発表した調査結果によると、仏国内には環境不安(エコ不安、気候不安症とも)に陥っている人が420万人を数える。15-64歳の国民998人を対象に、2024年8月から9月にかけて行った標本調査結果として発表した。

これによると、推定で420万人に上る環境不安の人のうち、格段の環境不安を抱えている人は半数の210万人に上る。そのうち42万人は精神疾患を引き起こすリスクがある人々となっている。

年齢別では、25-34歳の人で環境不安に陥る人が最も多い。逆に、年金受給者においては割合が最も低い。女性の方が男性よりもわずかに多いが、これは、男性が感情を表明しないようにする場合が多いことに起因している可能性がある。学歴では、大学3年次卒業以上で多く、逆に低学歴者では低い。大都市圏やパリ首都圏に居住する人で環境不安を訴える人が多いが、これは、気温上昇の影響を具体的に感じやすい環境であることに由来する可能性がある。ADEMEでは、環境不安を公衆衛生上の問題と位置づけ、各方面に対応を呼びかけている。

KSM News and Research