高級ブランド大手の仏エルメスが16日、パリ株式市場CAC40指数構成企業中で時価総額トップとなった。同業LVMHを抜いて初めてトップに立った。高級ブランド分野で世界トップにもなった。
エルメスの時価総額は16日に2486億ユーロとなり、LVMHの2444億ユーロを抜いた。LVMHは2017年5月以来、石油大手トタルエネルジーを抜いてパリ市場時価総額トップとなり、以来その地位を守ってきたが、16日に発表された1-3月期売上高が予想を下回る不振(3%減収)を示したことから、株価が7.82%の急落を喫し、エルメスに追い抜かれた。
エルメスとLVMHの時価総額はCAC40指数の中でも特に高い。第3位は化粧品大手ロレアルの1840億ユーロで、上位3社がモード関連であることがパリ市場の特徴となっている。以下、シュナイダーエレクトリック(電機)が1200億ユーロ、エシロールルックスオティカ(アイウェア)とトタルエネルジーが共に1150億ユーロ、サノフィ(製薬)が1130億ユーロ、エアバス(航空機など)が1120億ユーロ、エアリキード(産業ガス)が1010億ユーロで続いている。残りの31社は1000億ユーロ未満となっている。