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テロ計画容疑の若者3人が逮捕、自爆テロを計画か

当局は4月6日、テロ計画容疑で3人を逮捕した。当局はうち2人を「テロ共謀」と「爆発物の所持」で容疑者認定して勾留を継続。残る1人は「テロ犯罪を当局に通報しなかった」件で容疑者認定し、当局の監視下に置いた上で保釈した。

逮捕者らは20歳前後の若者らで、北部地方に居住していた。首謀格の19歳の男性はダンケルク市に居住し、同地で爆弾テロを計画していたものとみられる。この容疑者は、ミラさん(反イスラムのインフルエンサー)がネット上でバッシングを受けた事件の際に、ミラさんに脅迫のメッセージを送付しており、当局がマークしていた。報道によれば、首謀格の男性の自宅からは、爆発物と自爆テロ用の衣服、「イスラム国」の旗などが押収されており、「イスラム国」の名の下で自爆テロを計画していた疑いがある。

当局によると、テロ計画が未然に摘発されたのは2024年以来これで9件目で、うち3件はパリ五輪を狙ったものだったという。また、2024年には実際にテロ事件3件が発生した。容疑者らはフランス国内で、SNSなどの影響下でテロを志した者がほとんどだという。当局によると、テロ志望者らは4種類に大別できる、まず、刑事施設においてイスラム過激化した者たちがおり、2024年7月にタクシー運転手が襲撃された事件の容疑者がそれに該当する。次に、精神疾患の患者らがテロ行為に導かれるケースがある。また、ロシアのカフカス地方の移民2世がイスラム過激化するケースも多い。さらに、インターネット経由で自ら過激化する暴力的な若者も多く、これは逮捕者の7割程度に相当する。今回の事案もそれに含まれるものと考えられる。

KSM News and Research