APEC(管理職雇用協会)が3日に2025年の管理職採用見通しを発表した。後退が続くと予想した。
これによると、2025年の管理職採用予定数は29万2600人となり、前年比で4%減を記録する。30万人の大台を割り込み、2019年の水準まで下がることになる。2024年には8%の減少を記録していたが、2025年も後退が続く。
管理職の採用は、新型コロナウイルス危機後の数年間に顕著な増加を記録していたが、2024年を境に減少に転じた。先行き不透明感から企業は採用を手控えている。企業の設備投資も、2024年に1.2%減少した後、2025年にも0.5%減少する見込みであり、投資と雇用の推移は連動している。管理職総数は2024年に69万7000人の純増を記録したものの、純増幅は2025年にも縮小を続けると予想される。若年者と高齢層で特に影響が大きく、若年者の採用は、2024年の19%減に続いて、2025年にも16%減を記録する見込み。なお、採用計画の3分の2程度が、経験10年の管理職をターゲットとしている。部門別では、これまで順調に推移してきた情報処理・エンジニアリング・金融・コンサルで3%の減少に転じる。
これとは別に、派遣業界団体Prism’emploiの集計によると、派遣雇用はフルタイム換算で2024年に7.3%減少した。同団体は2025年にも7.1%の減少を記録すると予想している。