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オルレアンでユダヤ人暴行事件、容疑者の少年が逮捕

オルレアン市(ロワレ県)で22日、ラビ(ユダヤ教指導者)が暴行を受ける事件が発生した。犯人は立ち去ったが、同日中に少年が容疑者として逮捕された。

事件は22日の13時30分頃に発生。ラビのアリエ・アンジェルベールさんが9歳の息子と自宅に戻るところに、犯人の少年が近づき、ユダヤ人であるかと尋ねた。ユダヤ人であることを知ると、携帯で撮影しながら、侮辱したり、唾を吐くなどした。ラビが撮影をやめさせようとすると、少年は暴行を始めて、肩に噛みつくなどした。居合わせた通告人らが止めに入り、少年はその場を離れた。

警察は同日夜に容疑者の少年を逮捕。少年は、16歳の「パレスチナ人」を名乗っているが、身元はまだ特定されていない。複数の氏名を使い分けている模様で、別の氏名の下で、麻薬密売などの犯罪に関わっていたとする報道もある。

マクロン大統領は23日にコメントを発表し、「反ユダヤ主義は害毒であり、看過してはならない」として犯行を糾弾した。ダルマナン法相は、ユダヤ人を反ユダヤ的行為から守らなければならないとした上で、特に、左翼勢力が反ユダヤ主義にあいまいな姿勢を示しているとして、「不服従のフランス(LFI)」の一部の指導者らを批判した。極右RNも、ユダヤ人保護を掲げて「極左勢力」を批判。対するLFIの側では、暴行事件を許しがたいと非難した上で、「反ユダヤ主義やすべての人種差別と闘う」とコメントしている。

国際情勢を背景に、仏国内の反ユダヤ的事案の発生は過去2年間で大きく増加した。2024年には1570件の事案が報告されており、これは、宗教を狙った差別事案の62%に相当する。

KSM News and Research