エールフランスは3月18日、ファーストクラスの新内装を公開した。乗客ひとりあたりのスペースは3.5平米で業界最大級。現在のファーストクラスより25%広く、座席、2メートルのベッドにもなるソファ、32インチのスクリーン2面とワードローブを楽に収めることが可能。プライベートジェットに乗り慣れたファーストクラスの乗客に、機内のみならず空港でも、微行を保証しつつ最上のサービスを提供する。パリのCDG空港では、専用サロン、飛行機へのリムジン送迎、専用の保安検査場、税関、警察まで用意される。
エールフランスでは、この新ファーストクラスの実現に3年をかけた。当初は2024年末の開始を予定していたが、機材の納入や認可の取得に遅れが出て、新ファーストクラスを整備の新機材の初就航は数週間後になるという。同社のボーイング777-300のうち19機に順次、新ファーストクラスを整備する予定で、すべての整備が終わるまでにはあと2年がかかる予定。
エールフランスでファーストクラスを利用するのは年間5万人(同社の2024年の総旅客数は4174万人)。採算が取れずに撤退する航空会社が多く、欧州で国際線のファーストクラスを維持しているのは、ブリティッシュエアウェイズ、独ルフトハンザとその傘下のスイス航空のみになった。
エールフランスではグレードアップ戦略を採用し、2019年以降、機内および地上サービスの向上に毎年10億ドルを投じてきた。その甲斐あって、同社のファーストクラスは現在黒字だという。パリ・ニューヨーク往復のファーストクラス航空券は1万ユーロ以上で、ビジネスクラスの2倍以上。新型コロナ禍後、ビデオ会議の普及で商用の利用客は減ったが、休暇旅行にファーストクラスを利用する富裕層が増加しており、エールフランスではこの傾向が当面続くと見ている。