政府は14日、食品の包装前面栄養表示「ニュートリスコア」の基準改正に関する省令の策定を完了した。24ヵ月の移行期間を設定し、食品メーカーに新基準に基づいた表示の修正を終えるよう求める内容となった。
ニュートリスコアはフランスで2017年に導入された任意制度で、採用は他の欧州諸国にも広がっている。食品を栄養面から5段階(最良のAからEまで)に分類し、包装前面にわかりやすく表示するという趣旨で、肥満対策などを理由に導入された。フランスでは、昨年の6月時点で1377社が採用(前年の1200社より増加)、そのシェアは62%程度となっている。
基準改定においては、塩分含有量が小さい一部のハードチーズや、飽和脂肪酸が少ない一部の食用油などではランクが向上するが、逆に、糖分、塩分、甘味料などの含有量が多い加工食品はランクが下がる。例えば、大手ダノンの飲むヨーグルト「アクティメル(Actimel)」の場合は、Bから最低のEまで低下する。ダノンはこれに反発し、去る9月に、アクティメルなどからニュートリスコアを排除し、ニュートリスコアの採用を取りやめることを決めている。逆に、食品小売大手各社は積極的で、PB商品は99%がニュートリスコアを採用しており、基準改正にも早期に取り組む意欲を示している。