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仏オンライン販売市場、2024年に9.6%の成長を達成

業界団体FEVADの集計によると、仏オンライン販売市場の売上高は2024年に1753億ユーロとなり、前年比で9.6%増加した。前2年ほどではなかったが、顕著な成長率を維持した。市場の規模は6年間で2倍に拡大した。

前2年には高いインフレ率が売上高を押し上げたという側面があった。2024年には、販売件数が10%増を記録しており、販売拡大が売上高を押し上げる原動力となった。購入者の年間平均支出額は4216ユーロとなり、前年比で4%増加。消費者対象のアンケート調査によると、オンライン購入を増やしたと答えた人が32%で、減らしたと答えた27%を上回った。

2024年の売上高のうち、商品は6%増の669億ユーロを占めた。これは、新型コロナウイルス危機の追い風で一時的に売上高が伸びた2021年に匹敵する水準となっている。サービスは12%増の1084億ユーロとなり、引き続き成長をけん引する役割を果たした。

主要100サイト超のパネルに基づく集計では、化粧品等が4%増、趣味(スポーツ、ガーデニング、DIY)が1%増をそれぞれ記録。モードは前年並みだった。旅行・レジャーは4%増と増加を維持したが、新型コロナウイルス危機後の2桁台の伸びに比べると鈍化した。半面、1件当たりの購入額平均は68ユーロとなり、前年と同水準にとどまった。格安シフトが強まったことが原因と考えられる。

KSM News and Research