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共和党の党首選、ルタイヨー内相とボキエ下院議員団団長が相次いで名乗り

共和党(保守)は13日に戦略委員会の会合を開き、党首選の日程などを決めた。5月17日に党首選を行う方針が固まった。14日に選挙の組織に関する手引きが公表される。

共和党は2027年の大統領選挙に向けて、党勢の拡大を目指している。共和党では、シオティ前党首が、極右政党RNとの協力を掲げて党を飛び出し、これに一部の勢力が同道した。現在、下院では、RNとの選挙協力で手に入れた17議席の院内会派を組んでいる。共和党の方は47議席を確保しており、バイルー現内閣にも加わり、政治的な発言権を強めている。共和党は分裂後の立て直しを期して、新党首を選出し、夏前には党大会を開いて新たな党名を決める予定。大統領選挙に向けては、党内の有力者間の対立が激化するのを避けるためもあり、公認候補の指名方法の決定を先送りしたが、逆にそのためか、党首選を前哨戦とする空気が高まり、ルタイヨー内相(64)が12日に党首選への出馬意志を表明したのをきっかけに、一気に対立が表面化した。ルタイヨー内相は、上院議員団団長からバルニエ内閣の内相に入閣。タカ派の立ち位置で有権者の支持を集めており、党内で多数の有力者からの応援を取り付けた上で立候補を表明した。最有力者と目されるボキエ下院議員団団長(49)の機先を制しての出馬表明となったが、そのボキエ氏は13日夜に出馬表明をして早速反撃に出た。

KSM News and Research