子どものエステサロンが流行している。ルパリジャン紙が24日付で報じた。
一部の業者は3歳児向けからサービスを提供している。ルパリジャン紙の記者は、ルバロワペレ市にあるエステサロンに5歳のアルバちゃんを連れていって、首尾を確かめた。1時間70ユーロのコースに挑戦。足指と手爪の手入れをして、キュウリのアイマスクとコットンパック(化粧水を使わずに水を用いる)をする。シャンパングラスに入ったザクロシロップの炭酸割りが出てくる。ネイルは「間違って」水性ではなく、油性の製品が塗られてしまった。最後にラズベリーのお菓子が出てくる。大人気分が味わえる。
パリ4区にある施設では、家族客に子供向けスパ(120ユーロ)をセットで提供。女児だけでなく、男児を伴う人もいる。フィリップさん(39)は7歳のリュカくんを連れてマッサージに訪れた。「コンプレックスを抱いている大人は多い。自分の身体に意識を向ける機会を持ってもらいたかった」と話す。子ども向けのコースを用意する施設は全国で増えており、需要は大きく伸びている。6歳の女児を連れてきた母親は、「自分を好きになってもらいたい」からと理由を説明している。
当然ながら、子どもエステの行き過ぎを問題視する声も上がっている。小児の皮膚の専門医は、天然の材料だから害がないなどということはなく、子どものうちは余計な手出しは無用だと強調する。小さい頃から規範の圧力に晒されることによる精神への影響を問題視する向きもある。