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仏政府、夜行列車用の車両購入を決定

仏政府はこのほど、夜行列車用の車両(180台)及び機関車(30台)を発注するための予算枠を設定することを決めた。タバロ運輸相が上院で明らかにした。

寝台列車は、環境配慮の観点から注目されており、政府もその振興を約束していたが、具体化が遅れていた。今回の決定は具体化の第一歩となるが、新路線を開業するにはまだ不十分ともみられている。

夜行列車は、国内では現状で8路線が運行されているが、いずれもパリ発着となっている。ブリアンソン、ニース、ポルブー(スペイン国境)、ラトゥールドカロール(ピレネーオリアンタル県)、タルブ、トゥールーズ、オーリヤック、アルビ向けとなっている。政府は2022年の時点で、2030年までに全部で10程度の路線に増やすと予告。ニース・ボルドー間とニース・ストラスブール/メッス間という、パリを経由しない路線と、パリ・バルセロナ間の国際列車などを追加する構想だが、これには追加で300台が必要とされていた。

夜行列車は「アンテルシテ」(在来線長距離列車)の分類下で、国からの受託により国鉄SNCFが運行している。自由化に伴い、新規参入事業者を呼び込む計画で、国が保有する新車両の存在は誘致力となりうる。

KSM News and Research