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BPCEとゼネラリ、資産運用事業の統合で合意

仏BPCE銀行と伊保険大手ゼネラリは21日、双方の資産運用事業を統合する計画を公表した。拘束力のない合意を結んだ。実現すると、運用資産総額1兆9000億ユーロの大手が発足する。

BPCE銀行傘下のナティクシスIMと、ゼネラリ傘下のGIH(ゼネラリ・インベストメンツ・ホールディング)が合併する。運用資産総額ではナティクシスIMのほうがGIHよりも2倍大きいが、対等合併として折半出資の合弁にする。ただし、ゼネラリは150億ユーロを新興企業向け投資事業に持ち寄る。発足する合弁企業は従業員数が6500人強となり、アムステルダムに本社を置き、パリ、ミラノ、ボストンに事業部門を展開する、資産の構成は、60%が欧州、35%が米国、などとなる。年間収入は41億ユーロ程度で、5年後の時点で年間2億ユーロのシナジー効果(コスト節減)を見込む。

欧州の資産運用部門では、このところ統合の動きが広がっている。仏BNPパリバが仏保険大手アクサから資産運用事業(アクサIM)を買収することを決めたばかりで、運用資産総額1兆5000億ユーロの新会社が発足することになっているが、BPCEとゼネラリの今回の取引では、さらに規模の大きい業者が誕生する。ただし、欧州最大手のアムンディ(2兆1000億ユーロ強)には及ばず、そのアムンディも、世界最大手のブラックロック(11兆5000億ドル)など米国勢には及ばない。

KSM News and Research