仏観光省が1月21日に公表した集計によると、フランスを訪れた国際観光客は2024年に1億人となり、前年比で200万人増加した。インバウンド観光収入は710億ユーロとなり、前年比で12％の増加を達成。過去最高記録を更新した。同年に開催のパリ五輪の効果も大きいとみられる。
延べ宿泊日数は全体で7.3％増加した。民泊で増加率が16.4％と大きかった。インバウンド観光収入の増加では、ベルギー、英国、ドイツ、スイス、米国からの観光客の貢献が大きかったという。日本や中国からの観光客数は回復を示しているものの、新型コロナウイルス危機前の2019年と比較すると、日本人は30％減、中国人は60％減を記録している。
年末のスキー需要は、降雪が潤沢であったこともあり好調で、スキー場の客室稼働率は85％と、前年比で3ポイント上昇した。国際観光客は10％増を記録、国内からのスキー客も2％増を記録した。2025年に入ってからもフランス観光の好調は持続しており、国際観光客の空路による到着数は第1四半期に前年比で10％増加する見込み。米国人が15％増、ブラジル人とインド人がそれぞれ7％増、中国人が16％増をそれぞれ記録している。