工業部門の施設の閉鎖や人員削減計画が増えている。全国的な広がりも見せている。レゼコー紙が独自の集計結果を20日付で報じた。
これによると、50人を超える雇用が関係する案件数は、9月以来で40ヵ所余りを数えている。失われる可能性がある雇用数は合計で7500人程度に上る。最近では、タイヤ大手ミシュランが国内2工場(ショーレ及びバンヌ)を閉鎖する計画を発表。食品メーカーのデルペイラも、ジェール県及びバンデ県の2拠点の閉鎖を予告した。ヴァレオ(自動車部品)はサルト県内の複数拠点の閉鎖を予告した。地域別では、工業が盛んな北部及び東部地方が多く、ミシュランの例が示すように、西部地方にも広がってきた。なお、北部のリール商事裁判所によると、1-10月の企業倒産による雇用喪失は6000人に上り、これは前年同期と比べて2倍増であるという。
これと関連して、鉄鋼大手アルセロールミタルは、ランス(マルヌ県)及びドナン(ノール県)の拠点2ヵ所を閉鎖する可能性を含めて検討する旨を労組に通知した。主要な需要家である自動車部門の不振が響いているという。