ブルターニュ地方でバニラ栽培に取り組む農家がこのほど初めての収穫を達成した。数百kgを収穫した。
青果の協同組合マレシェ・ダルモールに所属する3事業体がバニラのハウス栽培に乗り出した。2018年にバニラの品薄が取り沙汰された機会に、国内で栽培する可能性を探る取り組みを開始。フランスにおける主要産地である海外県ラレユニオンの生産者の協力を得て、ハウス栽培に挑戦することを決めた。植樹から成熟して高品質の製品が得られるまで5年が必要であり、このほどようやく最初の収穫が実現した。 バニラの世界最大の産地はマダガスカルで、年間平均で2000トンを産出している。取引価格は最大で1kg当たり600ドルだが、変動は大きい。栽培と収穫は手作業が多い。マダガスカルでは、治安状況が悪いため、熟成を待っていると盗難の被害にあうことから熟成前の収穫が多く、ブルターニュでのハウス栽培では、収穫時期をじっくり吟味して高品質の製品とすることができるという利点がある。出荷先や価格については明らかにされていない。