ルコルニュ軍隊相は9日、ラファール戦闘機の第5世代バージョン(F5)の開発に着手したと発表した。最初の契約を数週間前に付与したことを明らかにした。
ラファールは仏ダッソー・アビエーション社が開発・製造する。最新のラファールF4は2023年3月に仏兵器総局(DGA)より認証を取得し、フランス軍への配備が始まったばかり。電子戦への対応力を強化するなどの新機軸を打ち出していた。フランスは、ドイツ及びスペインと次世代戦闘機システム(FCAS)の開発に着手しており、これは2040年以降の就役開始が見込まれるが、ラファールF5は2033年にも就役を開始し、FCAS配備までの間の防衛力増強を担う役割を果たす。
ラファールF5は、2035年以降に配備予定の超音速核弾頭ミサイルASN4Gを搭載可能となる。最大の目玉は、「ロイヤル・ウィングマン」などと呼ばれる随行無人機の開発で、こちらは、ダッソーが2003年以来取り組んでいるステルス機「nEUROn」がベースとなる。ダッソーは去る7月の時点で、nEUROnの派生型の開発に関する1億3000万ユーロの契約を仏当局より得ていた。