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闇深の託児業界を暴く暴露本が出版に

闇深い託児業界の内幕を暴露する調査報道の新刊「Les Ogres(食人鬼)」がフラマリオン社から18日に刊行される。ベストセラーになった高齢者施設の暴露本「Les Fossoyeurs(墓掘り人)」を執筆したジャーナリストのビクトール・カスタネ氏が新たに執筆した。刊行前から報じられ、話題となっている。

前著は高齢者施設運営業界の大規模な変革をもたらすきっかけを作った。今回も大きな反響を呼び起こすものと予想される。今回の著作は、託児所における虐待案件の実例の数々を紹介。さらに、大手のPeople & Babyを中心に、業界における行き過ぎた経費節減の手口を暴露した。おむつの取り換えの頻度を減らすよう現場に指令したり、食品などを供給せずに現場の職員に自前で支払わせるようなやり方が横行しているとし、さらに、納入業者に支払いをせず、不満なら法的手段を講じるよう業者に求めるといったしたたかな対応(納入業者側は、時間と費用がかかることから、訴えずに泣き寝入りするのがほとんどだったという)も目立つという。職員のサービス残業なども日常茶飯事というブラックぶりで、労働条件にも問題が多い。

暴露本は特に、託児実績を水増しして補助金を詐取する手口や、企業向けの託児サービス提供の受託契約においても料金を水増しして、不当に税制優遇措置の適用を受けるといった手口を紹介。暴露本を執筆したカスタネ氏は、当局がそうしたやり方に目をつぶっているとし、特に、担当大臣だったベルジェ家族相(2023年7月-2024年1月)と、業界団体FFECの間で癒着があり、「業界側は政府を批判しない、政府は業界をそっとしておく」という不可侵条約のごときものが結ばれていたと糾弾している。
KSM News and Research