国営フランス・テレビジョンのエルノットCEOは4日、夏休み明けの新番組編成を発表した。報道を強化する方針などを打ち出した。
フランス・テレビジョンは五輪効果でこのところ好調で、フランス2は視聴率(占拠率)トップに躍り出た。足元の好調が持続するかどうかは別として、例年になく明るい新番組編成の発表となった。目玉はフランス2の夜のニュース番組で、20時に始まる定時ニュースを、これまでの39分程度から、54分程度へと延長する。米国大統領選挙をはじめとして重点的な報道案件が多いこともあり、掘り下げた報道のできる体制を整える。キャスターは従来通り、ラピックスとドラウスの両氏が交代で担当する。ニュース後の天気予報とあわせて全体で1時間枠とし、プライムタイムの番組は、フランス2、フランス3、フランス5の3局とも21時5分からの開始に揃える。フランス2でニュース番組後に放送されている連続ドラマ「Un si grand soleil(こんなに大きな太陽)」はフランス3に移る。9日(月)より開始される。
エルノットCEOは同じ機会に、政局空転のため宙に浮いた格好になっている公共放送部門の再編(フランス・テレビジョンとラジオ・フランスを単一持ち株会社の下に統合)計画について、改めて賛意を表明した。
KSM News and Research