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フィリップ元首相、大統領選挙への出馬意欲を表明

フィリップ元首相が大統領選挙への出馬意欲を確認した。2日夜に公表されたルポワン誌とのインタビューの中で語った。
フィリップ元首相はルアーブル市の市長を務める。マクロン大統領が2017年に初当選直後に首相となり、2020年7月まで3年余りに渡り在職した。かつては右派の「共和党」に所属し、2017年の大統領選挙前にマクロン大統領に合流。首相職を退いたのちは、マクロン大統領との間で距離を取りつつ、新党「オリゾン(地平)」を率いてマクロン政権への協力を続けてきた。この7月の繰り上げ総選挙後は一段とマクロン大統領との距離を広げつつあった。
この時期の大統領選挙の出馬表明は意外ではあるが、フィリップ元首相は、再度解散総選挙が行われる可能性や、大統領の辞任により大統領選挙が行われる可能性も視野に収めていることを認めつつ、どのような場合にも大規模な変化を提案できる準備を整えると言明。具体的には、年金改革(「より長く働く必要がある」)や財政健全化、選挙制度の改正(比例代表制の導入、公職兼務の制限の再緩和)などを挙げた。
元首相の大統領選出馬意欲の表明により、政局混迷の打開に苦しむマクロン大統領への圧力は一段と厳しくなった。
KSM News and Research