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フランスの移民、人口の10.7%に

8月29日発表のINSEE調査によると、フランス国内の移民数は2023年に730万人となった。うち34%はフランスに帰化した外国人となっている。この調査における移民とは、外国で外国人として生まれた人のうちフランスに居住する人を指し、国籍取得者も移民に含まれる。
全人口に占める移民の割合は10.7%となり、この割合は1968年の6.5%から上昇している。移民が占める割合は2000年頃から増大に向かったが、移民の増加は世界的な現象でもあり、また、フランスにおいては、出生数の減少と死亡者の増加(団塊の世代の高齢化が主因)に伴い、移民の比重が拡大したという事情もある。出身別では、アフリカが居住する移民の48%を占めて多く、欧州は32%、アジアは14%、米州・オセアニアは6%だった。アフリカのうち6割は北アフリカ諸国の出身だが、この割合は1968年には9割に上っていた。その一方で、ブラックアフリカ諸国の出身者は2006年以降で2倍増を記録している。
労働力人口に属する年齢の人を対象にしたアンケート調査では、「能力以下の職に就いている(又は最後の職が能力以下の職だった)」と答えた人の割合が、アフリカ出身者で32%と高いことが判明。この割合は、非移民では24%、移民全体では29%だったが、アジア出身者の場合は26%と低めになっている。
KSM News and Research