マクロン大統領は23日、議会の全政治勢力の代表との協議を開始した。首相指名に向けて協議した。
大統領は大統領府に各勢力の代表らを個別に招いて協議。同日には、左派連合NFPのカステ首相候補と連合に加わる各党代表が揃って大統領と会談した。このほか、連立与党の代表として、アタル首相、フィリップ元首相、バイルー氏らがそれぞれ個別に会談した。大統領はまた、保守野党「共和党」を率いるボキエ下院議員らとも会談した。極右RNの代表(バルデラ党首、マリーヌ・ルペン下院議員団団長、RNと協力するシオティ下院議員)とは26日に会談する。首相指名の日程は明らかにされていないが、27日(火)か28日(水)にも指名がなされるとの観測が浮上している。
協議において、共和党のボキエ下院議員らは、左派連合NFPの主軸である左翼政党「不服従のフランス(LFI)」に所属する者が入閣するなら信任しないとの見解を表明。同様の立場表明は連立与党内にもみられる。これと関連して、LFIを率いるメランション氏は24日、開催中の党の夏季集会の会場から民放TF1とのインタビューに応じ、「LFI所属の者が入閣しないなら、カステ内閣を信任するのか」と問いかけ、NFPが提示した政策が遂行されるなら、LFI所属者の入閣断念に応じる考えを示した。マクロン大統領がどのような反応を見せるかが注目される。
KSM News and Research