保守系日刊紙ルフィガロは6日付で、ベルジェ男女平等担当相のインタビューを掲載した。同相はこの中で、保守野党の共和党から首相を迎えて次期内閣を編成する構想を明らかにした。
同相は、新たな連立与党を実現するのではなしに、不信任案で覆されるのを回避可能な安定した政権を樹立する目的で、これまでにない協力の仕方を模索すべきだと言明。購買力の増強や、地方分権、市民に近い公共サービスの実現、秩序の回復、政教分離など、国民が重視する優先課題のために協力する新たな連携作りを探ることに意欲を見せ、治安問題を含めて、従来の連立与党と共和党の間で接点を見出すことは可能だとの見方を示した。首相の人選では、選挙で敗れた従来の連立与党から選出するのはおかしいと認め、共和党からの起用が妥当とした。ダルマナン内相は、オードフランス地域圏のベルトラン議長の名前を挙げているが、ベルジェ氏は、ベルトラン、バルニエ(外相など歴任)、ラルシェ(上院議長)の3氏の名前を出して、いずれの人物にも閣僚経験があり、適切な人材だとする見方を示した。ベルジェ氏はまた、社民勢力の合流にも期待を示したが、左翼政党「不服従のフランス(LFI)」を離れることが条件だとの考えを示唆した。
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