仏酒造大手ペルノ・リカールはこのほど、ワイン事業の売却を決めた。ごく一部の銘柄を除き、全体を投資ファンドのグループに売却する。売却額は未公表。
売却されるのは、ペルノ・リカールの売上高のほぼ4%相当のワイン事業で、年間9リットル入りケース1000万体程度を販売している。オーストラリアのオーランド、ジェイコブス・クリーク、セント・ヒューゴ、ニュージーランドのストーンリー、ブランコット・エステート、チャーチロード、スペインのカンポ・ビエホ、イシオス、アスピリクエタなど。ペルノ・リカールは、シャンパーニュのMummとペリエジュエ、最近に買収したロゼワインのサントマルグリット、カリフォルニアワインのケンウッドとMummナパは手元に残し、主力の蒸留酒ともども、高級志向を鮮明に打ち出す。
買収者となるコンソーシアム「AWL」は、投資ファンドのベイン・キャピタルが主導し、インターメディエート・キャピタル、ソナAM、サムエル・テリーAMが出資している。オーストラリアワインのアコレード・ワインズを既に傘下に収めており、今回の買収で事業規模をさらに広げる。
KSM News and Research