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EU人口、移民純流入により増加

欧州連合(EU)の統計機関ユーロスタット(Eurostat)によると、EUの人口は2024年1月1日時点で4億4920万人となり、2023年1月1日の4億4760万人を160万人ほど上回った。新型コロナウイルス危機の影響で2020年と2021年に減少を記録した後、2022年と2023年には増加が続いた。

EU人口の自然増減は2011年まではプラスだったが、2012年にはマイナスに転じ、それ以後もマイナスが続いている。従って、2011年以後の人口増(2019年まで増加が続き、上記のように2年間の減少を経た後に、2年連続で増加)は移民の純流入がもたらしている。

2023年には死者数が484万人に達して、出生者数(367万人)を約120万人上回った。しかし、移民の純流入数が280万人に上り、差し引きで約160万人の人口増をもたらした。なお、移民の純流入数は2021年には90万人だったが、2022年には300万人、2023年は前述のように280万人と増えている。

2024年1月1日時点の国別人口は最少がマルタの60万人、最多がドイツの8340万人。3大国(独仏伊)はEU人口の47%を占めている。

2023年にEU全体で人口が増加したにもかかわらず、7ヵ国では人口が減少した。特にポーランドは13万2800人減、ギリシャは1万6800人減、ハンガリーは1万5100人減を記録(ほかに、イタリア、ブルガリア、スロバキア、ラトビアで減少)。対照的に、スペインは52万5100人増、ドイツは33万人増、フランスは22万9000人増を記録した。

KSM News and Research