仏GIEカルトバンケール(決済カード運営主体)がこのほど、非接触型決済の新サービス「サンコンタクト・プリュス」を開始した。これまでの限度額であった50ユーロを超えても、非接触による支払いが可能となる。ただし業者側はカード決済端末の更新が、利用者は暗証番号の入力が必要。
フランスでは新型コロナ禍の2020年5月以降、銀行カードによる非接触決済が大きく進展し、上限額が50ユーロまで引き上げられた。仏中銀が2023年末に発表した報告書によると、20ユーロ未満の近接型カード決済では、10件中6件以上が非接触で行われている。
GIEカルトバンケールには、非接触型決済の上限額をなくすことで「アップルペイ」(アップルの決済サービス)などのモバイル型決済に奪われた国内需要を取り返し、フランスの銀行網を利用したカード決済に顧客を導く狙いもある。