依存症対策の公的機関OFDTは26日、麻薬消費の現状に関する最新の調査結果を発表した。利用者が目立って増えていることが明らかになった。
この調査は、本土に居住する1万4984人の成人を対象に2023年に行われた。これによると、特にコカインの消費の拡大が目立ち、全体の9.4%の人が、これまでにコカインを試したことがあると回答。この割合は、2017年の前回調査時には5.6%で、その後に大きく上昇したことがわかる。直近12ヵ月間にコカインを消費した人の割合も、2017年の1.6%に対して、2023年には2.7%へと大きく増えた。1992年の調査と比較すると、実に10倍の増加であるという。各種薬物の消費も拡大しており、例えば、MDMA(通称エクスタシー)では、試したことがある人が5%から8.2%に増加した。全体では、麻薬・違法薬物(大麻除く)をこれまでに試したことがある人の割合は14.6%となり、これは、2017年から2倍増を記録している。直近12ヵ月以内の消費実績がある人の割合も、2.3%から3.9%に上昇した。男性の方が女性より、過去の経験(男性20.1%、女性9.3%)と直近12ヵ月の実績(同5.2%と2.6%)のいずれでも高い。