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燻製香料8種、使用が段階的に禁止へ

欧州連合(EU)は去る4月の時点で、燻製香料8種の禁止を決めた。需要期であるサッカー欧州選手権の開幕に伴い報じられ、話題になっている。

燻製香料は食品に燻製食品に似た香りをつけるために用いられる。安価なことから、ポテトチップスなどのスナック類の一部の製品(ベーコン味など)やバーベキュー味ソースなどの加工食品に幅広く用いられている。欧州食品安全機関(EFSA)は2023年11月に提出した意見書において、これら8種の燻製香料について、遺伝子損傷のリスクを除外できないと指摘。遺伝子損傷を経て、主に消化器系における発がん性を増大させ、遺伝病の悪化を招くリスクがあるとも指摘し、8種の燻製香料に対する許可を更新しないよう求めていた。欧州委員会はこの勧告に従って段階的禁止を提案。欧州連合(EU)理事会もこれを承認した。

禁止は段階的に進められる。まず、風味を高める目的での使用(チップス、スープ、ソース類など)については2年以内に仕様が禁止される。次いで、伝統的製法による燻製を代替する目的での使用(ハム、魚、チーズなど)については、5年以内に使用が禁止される。伝統的製法による燻製は、基本的に燻製香料とは関係がなく、禁止の対象外となる(ただし、製品によっては、燻製香料が添加されている場合もある)。

KSM News and Research