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仏ガラパゴス、仏フォションを買収

仏フォション(高級食材)が仏ガラパゴス(ビスケット製造)の傘下に入る。

老舗フォションの年商は1億ユーロ、15ヵ国に85ヵ所の販売拠点を持つ他、パリと京都に5ツ星ホテル、仏ルーアン市にガストロノミー学校を経営する。一時はパリ市マドレーヌ広場の本店閉鎖に追い込まれるほどの経営難にあったが、この3年は黒字を確保している。

ガラパゴスは1990年創業、GavottesやTraou Madなどのブランドでビスケットを製造販売する。年商1億2500万ユーロ、うち2割が仏国外の売上。仏国内の販売拠点は12ヵ所。

2004年からフォションを所有するデュクロ一族は、経営者がフランス人であることと全事業を同一株主が経営することを条件に売却先を探していた。ガラパゴスとは1年前から売却交渉に入っていた模様。売却額は明らかにされていない。フォションのビシェル社長は、ガラパゴスは自社にとって「望みうる最良のパートナー」とコメントした。

ガラパゴスのジェローム・タカール社長は、「フォションの遺産を継承」し、ガラパゴスと補完的である国外販売網を強化することに意欲を示した。フォションのトルコとカタールの出店計画は維持し、2000年代に撤退した米国へも再進出を目指すと抱負を語った。

KSM News and Research