パリ市は15日、清掃部門の労組CGTとの間で基本合意に達したと発表した。5月中と、パリ五輪の期間を含む7月1日から9月8日までの期間のスト予告は解除されたという。
パリの清掃部門労組は、五輪期間中の特別手当の増額などを求めて、14日にストを開始していた。パリ市の側では、ストの参加率は16%で、廃棄物収集に大きな影響はなかったと発表しているが、組合側では、参加率は区により70-90%に上ったと主張している。
パリ市では、2023年3月にも廃棄物回収部門で、年金改革反対を訴える長期ストがあり、街の評判が損なわれたという経緯がある。パリ市側は今回、現金給与総額ベースで、7月より月額50ユーロ、2025年1月より月額30ユーロの増給を約束。その他の案件に関する協議を開始することに応じた。
組合側は、1人につき月額400ユーロの増給と、五輪関係の特別手当として1900ユーロの支給を求めていた。パリ市の側では、特別手当について、各人の就業状況に応じて600-1900ユーロという枠組みに変更はないと説明している。