パリ五輪組織委員会の依頼でなされた五輪経済効果の試算が14日に公表された。パリ首都圏について90億ユーロ程度の経済効果が得られるとの結果になった。
パリ五輪誘致時にまとめられた推計では81億ユーロとされていた。今回の推計における90億ユーロという数字は中央値で、最低で67億ユーロ、最大で110億ユーロ強の経済効果が得られるという。準備段階、開催段階、そして開催後の3段階が試算の対象となった。
五輪開催の費用は、組織委員会による開催関連の支出が44億ユーロ、インフラの準備を担当したSolideoを通じた支出が45億ユーロとされている。組織委の支出は、入場券販売をはじめとする収入で主に賄われることになっており、国の支援は5億ユーロ程度を占める。Solideoについては国が25億ユーロを支援している。
大会期間中には1600万人の訪問が見込まれ、うち200万人が外国人となる。テレビ視聴者数は世界で40億人に上る見通しという。