オークションハウス大手クリスティーズは6月に、自動車大手ルノーが所有する現代美術コレクションの競売を行う。ルノーは1960年代末から戦後の代表的なアーティストの作品を収集しており、クリスティーズによると、このコレクションは、アートと産業とイノベーションを結びつけるルノーの前衛的ビジョンを体現するものだという。
競売にかけられるのは、デュビュッフェ、バザルリ、ラウシェンバーグ、サム・フランシス、ニキ・ド・サンファル、ジャン・フォートリエなどの60点ほどの作品で、その価値は500万-800万ユーロと見積もられている。競売に先立って、5月30日から6月6日までパリ市マティニョン大通りのクリスティーズの施設で展示される。
これらの作品のうち、ルノーの社史と関連のあるアーティストの作品を中心とした30点ほど(ルノーのために創作された作品や、コレクションを補完するために後から購入された作品で構成)は6月6日に競売にかけられる。1点当たり数万ユーロから数十万ユーロと評価されている代表的作品が対象となる。また、5月30日から6月7日にかけて、アンリ・ミショーの30点ほどの作品がオンライン競売にかけられる。こちらは価格が3000-8000ユーロと比較的手頃。