フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

ムーランルージュの風車、羽が脱落

パリ18区にある老舗キャバレー「ムーランルージュ」の看板ともいうべき風車の羽が25日未明に落下する事件があった。負傷者はなかった。

風車の羽はすべてが脱落し、ムーランルージュがあるクリシー大通りに落下した。落下時に、風車の手前に位置するネオンサインの一部に当たり、「MOU(ムー)」の3文字も落下、ネオンサインは「ランルージュ」になってしまった。その名の通り赤い風車小屋の本体は無傷だが、羽がないためよく意味の分からない建物となった。

ムーランルージュは今年創業135周年を迎える老舗キャバレーで、世界中から観光客が訪れるモニュメントである。かつて、背後のモンマルトルの丘には風車小屋が多くあり、一時は10を超える風車があった。風車はモンマルトルを象徴する風景であり、ムーランルージュが店名と目印を風車にしたのもそれが理由だった。ムーランルージュの風車は飾りだが、現在もモンマルトルには2ヵ所の風車が残っている。

脱落した羽は同日朝8時頃に撤去された。脱落した原因は不明だが、ムーランルージュ側は、悪意ある行為があった形跡はないと説明。点検は毎週行っているが、異常はなかったとも説明している。消防によれば残った建物には倒壊等のリスクはないという。ムーランルージュの営業は継続される。

KSM News and Research