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Cafom、「アビタ(Habitat)」ブランドを復活へ

仏Cafom(家具販売)は4月23日、昨年12月に倒産した「アビタ(Habitat)」ブランドを復活させると発表した。フランス国内ではオンライン販売のみで、Cafom子会社(67%出資)のマーケットプレイス「Vente-unique.com」上で販売する。夏前の始業を見込む。その他の国ではフランチャイズ店舗の展開を狙う。デザインもアップデートする。

アビタは英国人デザイナーのテレンス・コンラン卿が1964年に創設したインテリアショップ。Cafomは2011年にアビタの英国を除く店舗やインターネット事業を買収したが、2020年に実業家ティエリー・ルゲニック氏に売却した。その後業績不振が続き、2023年12月末に仏ボビニー商事裁判所により会社更生法の適用下に置かれたばかりだった。

Cafomは、2020年のアビタ売却時に世界商標権は売らずに保持し、Cafomの倉庫を起点として物流を担当する契約を結んでいた。さらに会社更生法下でアビタのオンラインサイトなどを30万ユーロで獲得したほか、総額1200万ユーロと見積もられる在庫品もロイヤリティなどの未払い分決済のために裁判所から引き取りを許可された。一方、前払いを済ませた後にアビタが倒産して商品を手にしていない8842人の旧顧客へは商品券提供で対応する。これら事前決済額は900万ユーロにのぼる。

KSM News and Research