仏Spendesk(フィンテック)はこのほど、同業Okkoの買収を決めた。株式交換と現金で買収する。買収額は未公表。
Okkoは従業員数が5人で、発足からまだ1年を経ていない。企業の購買管理のツールを開発し、その提供を開始していた。Spendeskによる買収後に、Okkoの商標は放棄され、Spendeskのサービスに完全に統合される。
Spendeskは2016年の発足。法人向けの決済手段(クレジットカード)の提供からはじめて、様々な機能を追加し、支出管理のソリューションを包括的に提供する業者に成長した。評価額10億ユーロ超のユニコーン企業と目されており、従業員数は570人に上る。ビジネスソフト大手の進出が手薄な50-1000人程度の従業員数の中小・中堅企業をターゲットとしており、フランスのほか、ドイツ、英国、スペインに5000社の顧客を数える。法人向けフィンテックの分野では現在、再編の動きが急速に進んでおり、Spendeskも今回の買収により、サービスの幅を広げて競合に対抗する基盤を確保することを狙う。今後も企業買収の機会をうかがう方針。