ダルマナン内相は9日付の日刊紙ルパリジャンに対して、パリ五輪開会式に絡んだ立ち入り制限地区について説明した。7月26日(金)の開会式に先立つ1週間前から、「SILT」と呼ばれる制限地区内の立ち入りは、登録者以外禁止される。SILTには、トロカデロ宮から凱旋門につながる地区、セーヌ川沿いの地区、シテ島とサンルイ島の全体などが含まれる。住民や就労者を含めて、制限地区内に入るには各人が専用のインターネットサイト(5月10日に開設)を通じて登録し、QRコードを取得しなければならない。登録は審査の上で認められる。QRコードと本人確認書類を提示しなければSILT内には入れない。SILT内に含まれるルーブル美術館やオーステルリッツ駅などについては、切符や入場券と本人確認書類の提示により、専用入口から入場できる。SILT内の住民が訪問客を招く場合も、客人のそれぞれが事前登録をする必要がある。開会式の観衆については、入場券と本人確認書類の提示でSILT内の立ち入りが認められる。全体で数万人が登録対象となる見通しで、SILT内には4万5000人の治安部隊員が配され、入域者には自由な往来が認められる。