代表的な表計算ソフト「エクセル」に代わる使いやすいツールを開発の仏Pigmentがこのほど、1億4500万ドルの資金調達を終えた。評価額は発表されていないが、評価額10億ドル越えのいわゆる「ユニコーン」企業の仲間入りを果たした模様。
Pigmentは2019年の設立で、これまでに3億9300万ドルの資金調達を行っている。英米系の著名ファンドが数多く出資しているのが特徴で、今回の資金調達も米Iconiq Growthがまとめた。Pigmentのエレオノール・クレスポ共同創設者によると、ファンド側からの要望に応じる形で今回の資金調達は行われた。メタ出身の大物女性起業家が率いるサンドバーグ・バーンサル・ベンチャーパートナーズもこの機会に出資しており、注目度の高さをうかがわせた。
Pigmentのツールは、ユニリーバ、メルク、ケオリスなど大手企業に採用が広がっており、財務会計にとどまらず、人事など他の分野での利用も増えて、統合的に利用できる効率的なツールとしての評価も高まっている。2023年には収入3倍増を記録したといい(数字は未公表)、収入の半分以上は北米で達成している。シリコンバレーの事務所設置や研究開発の強化などを進める予定。