フランスでは食肉の消費を半減すれば気候変動目標を達成できるとする調査結果が20日に発表された。環境派のNGOがまとめた。
この調査は、環境派の30団体が集まるレゾー・アクション・クリマが、栄養部門の「学識経験者団体」であるSNFの協力を得て行った。これによると、フランスにおいて、各種の食肉の消費を50%削減し、適正な栄養を確保することは可能であり、この削減を実現すれば、カーボン・フットプリントを20-50%削減することが可能だという。削減率に幅があるのは、食肉を代替するためにどのような食生活を選択するかにより、効果が異なるためだという。
フランスは農業部門の温室効果ガス排出量を2050年までに46%削減するとの目標を定めている。団体側によると、フランスでは現在、カーボン・フットプリントの22%を食糧部門が占めており、その6割は農業生産に由来している。国連食糧機関(FAO)によると、温室効果ガスの人為的な発生の12%は畜産に由来している。
この調査によれば、フランスにおける食肉の消費量(住民1人当たり)は世界平均の2倍に上るという。団体側は、政府の栄養関連の勧告において、1週間の食肉消費量の上限を450グラムに設定するよう求めている。