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郵便局で試着、ラポストがサービスを試験導入

ラポスト(郵便)が、試験的な取り組みとして、郵便局内に試着スペースの設置を進めている。顧客は、ネットショップで購入した製品を郵便局で試した上で受け取りの是非を決められる。

ラポストはサービス多角化の一環としてこの取り組みを開始した。購入品を受け取った人が返品のために郵便局に来るケースが多いことを踏まえて、サービス向上を目的に開始した。パリ市内の2ヵ所と、ラニオン(コートダルモール県)及びラロシェル(シャラント・マリティム県)の合計4ヵ所で開始。近く、バランシエンヌ(北仏)、サンテティエンヌ(リヨン近郊)、アミアン(パリ北東)に導入を広げる。

衣類や靴などのほか、電気・電子製品等についても試用ができるよう設備を整えた。ラポスト側の広報には言及がないが、配達を減らして郵便局での受け取りを増やせれば、ラポスト側の経費節減に向けた展望も開ける。この試みについて、独立系商店主の連合組織などは、インターネット販売を後押しして商店の顧客を奪う行為だと批判。試着スペースの衛生管理が行き届いているのか、などと疑念を呈している。

なお、通信販売業界団体FEVADの集計によると、2023年7-9月期のEC売上高(商品・サービスとも)は383億ユーロとなり、前年同期比で9.8%増加した。商品販売に占めるECシェアは2023年に12.5%に上ったとみられている。

KSM News and Research