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TF1、動画配信サービス「TF1」を開始へ

民放大手TF1は新たな動画配信サービス「TF1+」を1月8日に開始する。従来のテレビ放送に代わる収入源の確保を目指す。

TF1は、キャッチアップTVサービスの「MyTF1」のサービスを展開。ここで年間1億ユーロ程度の広告収入を稼いでいる。これに対して、グループのテレビ局の広告収入の合計は15億ユーロ強に上る。新たに開始するTF1+は、将来的に「MyTF1」を後継するサービスとなる。広告なしの月額5.99ユーロの有料サービスも用意するが、無料ユーザーが主流になると予想し、新たな広告収入源として期待する。常時、1万5000時間のコンテンツを用意。具体的には、映画200本、テレビドラマ200本、エンタメ番組80タイトルなどを提供。コンテンツは最短でも1ヵ月間に渡り提供し、キャッチアップTVとは差別化を図る。テーマ別の50チャンネルも配信。また、ニュース番組には力を入れて、的を絞って5テーマを厳選して簡潔なニュース解説を制作して随時配信する。

TF1によれば、ネットフリックスは4万時間のコンテンツ提供で月間平均で22時間の視聴時間を得ている。アマゾンとディズニー+は1万5000時間程度という。MyTF1の月間平均視聴時間は3時間程度といい、TF1はアマゾンやディズニー+に匹敵するオーディエンスを達成することを目指す。TF1+の配信では、オレンジ、SFR、ブイグとの契約を締結済みで、フリー及びカナルプリュスとは交渉を継続中。テレビ受像機メーカーでは、中国のハイセンスと契約し、スマートテレビのリモコン上に専用ボタンを確保した。TF1グループは年間4000万ユーロの経費節減に着手しており、浮いた資金をTF1+の投資(技術及びコンテンツ)に充当する計画。

KSM News and Research