パリ株式市場は7日、CAC40指数の構成銘柄の入れ替えについて決定した。12月18日付で、ワールドライン(決済サービス)が外れ、代わってビベンディ(メディア)が構成銘柄に復帰する。
ビベンディは、傘下のユニバーサル・ミュージック(レコード会社)の譲渡を経て売上高が半減したのを受けて、6ヵ月前にCAC40指数から外れたばかりだった。ビベンディはその後、同業ラガルデール・グループの買収を完了し、年商は前年比で72%増の165億ユーロにまで拡大。短期間で指数復帰を果たした。発表を受けて、ビベンディの株価は8日に2.42%上昇し、8.89ユーロとなった。
指数落ちのワールドラインは、2020年には時価総額が230億ユーロにまで増大していたが、その後は株価の下落に見舞われていた。やはり株価推移が振るわないアルストム(鉄道機器)も、指数落ちの可能性が取り沙汰されていたが、今回は見送りとなった。
なお、CAC40指数は8日終値で1.5%の上昇を記録し、7547ポイントをつけた。過去6番目の高値となっており、去る4月24日に記録した史上最高値にあと0.4%に迫った。金利低下の展望が広がる中で、世界の他の株式市場と同様に株価上昇が目立っている。