個人情報保護の専門企業NordPassがこのほど、危険なパスワードに関する調査結果を公表した。よく使われているパスワードの世界ランキングを公表した。
この調査は、同社が独立系専門家らの協力を得て、世界35ヵ国からテラバイトスケールのデータベースを集めて実施した。データは、ダークウェブで流通しているものを含めて、公開されているデータを利用。個人情報の取得は有償の場合を含めて行っておらず、個人情報と対応しない形でパスワードのみを調査の対象にしたという。
これによると、最も多かったパスワード(ランキングに入っているのは何らかの盗難の対象となったパスワードであることに注意が必要)は「123456」で、パスワードクラッキングを行う場合の所要時間は1秒未満であるという。2位以下10位までは、「admin」、「12345678」、「123456789」、「1234」、「12345」、「password」、「123」、「Aa123456」、「1234567890」という考えなしのものが並び、やはり1秒未満でクラッキングが可能だという。トップ200位の中でクラッキングが最も困難なのが173位の「theworldinyourhand」(数百年)で、これは、十分に長く、文章に基づいたパスワードの安全性が高いことを暗示している。フランスに限ると、トップ3は「123456」、「123456789」、「azerty」(仏語キーボード配置における「qwerty」の対応物)で、7位の「loulou」、9位の「doudou」、11位の「marseille」(マルセイユ)などフランスらしく、まだ意外なものもみられる。