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仏貿易赤字、7-9月期に改善

8日発表の税関統計によると、7-9月期の仏貿易収支は253億ユーロの赤字となった。赤字額は前の期と比べて3億ユーロ縮小した。
同期の輸出額は1520億ユーロ、輸入額は1772億ユーロだった。いずれも前の期比で1.2%減少したが、金額が大きい輸入の方が後退幅も大きくなった。輸入の減少は、製造業製品、特に繊維・衣類、皮革・靴、化学製品で顕著で、機械設備、電気・電子機器でも後退した。その一方で、原油価格の上昇を背景に、エネルギー輸入は拡大したが、全体として輸入は縮小した。他方、輸出の減少は、前の期に特に好調だった輸送機械の輸出がその反動で後退したことに主に由来している。
わずかな改善が見られたとはいえ、貿易赤字はまだ極めて高い水準にとどまっている。新型コロナウイルス危機前の2019年には、四半期平均で赤字額は144億ユーロとなっており、現時点でそれをかなり上回る水準が続いている。

KSM News and Research