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民間部門雇用数、減少に転じる:7-9月に1万7700人減

3日発表のINSEE統計によると、民間部門雇用数は9月末時点で2112万6600人となり、3ヵ月前と比べて1万7700人の減少を記録した。0.1%の微減に過ぎないが、3月末から6月末までの3ヵ月間では1万2200人の増加を記録しており、7-9月期には減少に転じた。
特に、派遣雇用の減少幅が拡大したのが目立つ。派遣雇用は、3月末から6月末にかけては4300人の減少を記録していたが、6月末から9月末にかけては1万5300人の減少と、減少幅が大きく広がった。9月末の数字を1年前と比較すると、雇用数が純減を記録しているのは、建設部門(1万300人減)と派遣雇用(3万8200人減)のみであり(全体では雇用数は1年間で13万8800人の純増を記録)、派遣雇用の後退が特に目立つ。後退は3四半期連続であり、今後の雇用情勢全般の悪化の先触れである可能性もある。
派遣雇用以外では、工業部門では3ヵ月間で6400人の純増(0.2%増)を記録し、前の期の5300人増の後で増加傾向が続いた。農業部門では600人減(0.2%減)で、前の期(0.8%減)よりも後退幅が小さくなった。サービス業(商業除く)では4200人減(0.2%減)を記録。減少幅が大きくなった。

KSM News and Research