固定通信料金が上昇傾向を示している。エネルギー価格の高騰を背景に、携帯に続いて料金引き上げが固定にも波及した。
規制機関ARCEPの集計によると、固定サービス(高速及び超高速)の月額平均料金は直近四半期に34.50ユーロ(諸税抜き)となり、前年同期比で1.20ユーロ増加した。10月初めに公表された別の調査(Zone ADSL&Fibre)によると、フリーを除くすべての事業者で料金引き上げがみられた。RED(SFRの格安ブランド)では年額で60ユーロ増と特に値上げ幅が大きく、ブイグ・テレコムでは18ユーロ増、オレンジでは16ユーロ増、SOSH(オレンジの格安ブランド)でも12ユーロ増を記録。SFRの場合は、SFR名義では3%の値上げにとどめたが、REDで21.7%と大幅な値上げを決めた。
ただし、ユーザーの料金に対する意識は高く、オリバー・ワイマンの調査によると、フランス人の場合、事業者を切り替えようと思っている人の数は全体の半数を超えており、うち30%は格安ブランドへの切り替えを検討している。料金は最大の関心項目であり、ネットワークの信頼性や付帯的なサービスなどの項目よりも重視されている。