英国のチャールズ国王夫妻は9月20日、3日間の日程でフランスの公式訪問を開始した。国賓待遇で訪問する。
国王夫妻は20日朝、オルリー空港に到着。ボルヌ首相が出迎えた。続いてシャンゼリゼを経由して凱旋門に赴き、マクロン大統領夫妻と共に無名戦士の墓所を訪問した。夜にはベルサイユ宮殿で晩餐会が開催され、160人に上る招待客が国王夫妻の訪問を祝った。
チャールズ国王は、即位後の初の外国訪問先としてフランスを選び、去る3月に訪問する予定だったが、フランスは当時、年金改革反対の抗議行動で揺れており、警備体制上の理由から訪問が延期されていた。チャールズ国王はこの際、フランスに続いて予定していたドイツの公式訪問は行っており、ドイツが初の訪問先となっていた。フランスと英国の双方は、今回の訪問を、英国の欧州連合(EU)離脱を経てぎくしゃくした二国間関係の改善をアピールする機会として捉えており、マクロン大統領も、信条とする外国元首との親しい関係の構築を目指し、「ブロマンス」風の物理的接触が多めの交流が目立った。