アパレルチェーンのナフナフ(Naf Naf)が会社更生法の適用下に入った。事業を継続しながら買収者探しを含む再建プランに着手する。
ナフナフは1973年にパリアント兄弟が設立。中級どころのアパレルチェーンで、国内に131店舗を展開、従業員数は660人。スペイン(従業員数124人)とベルギー及びイタリアにも進出しているが、これら外国事業は今回の会社更生法の適用対象には含まれていない。
ナフナフは2020年初頭にも会社更生法の適用下に入ったが、この時は仏・トルコ資本のSYコーポレーション社による買収を経て救済されていた。2022年には売上高が1億4100万ユーロまで回復したが、新型コロナウイルス危機時に積み上がった店舗テナント料の未払い分に対応するめどが立たず、再び会社更生法の適用に追い込まれた。
衣料や靴などのチェーン店舗は同様の理由で経営が厳しく、企業倒産も相次いでいる。足元では、インフレ亢進を背景に、家計が衣料購入の支出を切り詰める動きがあり、格安ブランドに顧客を奪われる展開ともなっている。