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エアバスとエールフランス、A350の整備事業で協業へ

日刊紙ルフィガロによると、エアバスとエールフランスは、エアバスA350XWBの整備を専門とする折半出資合弁の設立を計画している。計画はコードネームを「Cyrus」といい、欧州委員会や関係各国の競争当局に許可を得るため通知がなされた段階だという。2024年初頭にも事業開始を目指す。
合弁会社は、主に機械・電子系統の検査と修理を専門とする。A350XWBはワイドボディの大型長距離機で、現在は550機が世界で就航中であり、受注残は1030機近くを数える。A350XWBの整備事業では、ルフトハンザ・グループが市場シェア40%を握りトップで、エールフランスとエアバス(協力会社を通じて事業を展開)のシェアは各20%となっている。両社が合弁を設立すれば、ルフトハンザと並ぶ規模に躍進できる。
エールフランスKLMは、年商140億ユーロのうち10億ユーロ超を整備事業により達成している。グループ内の需要にとどまらず、他社の整備も請け負っている。この事業の営業利益率は4.4%に上るという。両社は合弁化により、主にコスト面でのシナジー効果に期待。エールフランスは10年間で1億ユーロを超える節減効果を達成できると見込んでいる。

KSM News and Research