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オーガニック製品、後退続く

オーガニック製品の失速が続いている。インフレ亢進を背景に家計が購買力を失い、オーガニック製品が裁定における最大の犠牲になっているのが響いている。
オーガニック食品は従来品と比べて50%ほど割高であり、客足が遠のいている。調査会社Circanaによると、1-7月期では、量販店における販売が数量ベースで13%減を記録。金額ベースでは2%減となっているが、これは価格引き上げの効果が大きい。値上げで客足がさらに遠のく恐れもある。
オーガニック製品の販売後退は2022年にも鮮明になっており、今年に入って歯止めがかかっていない。業界組織のアジャンス・ビオによると、2022年の市場規模は120億ユーロで、前年比で4.6%の減少を記録していた。オーガニック製品が全体に占める割合を見ると、この7月時点で3.9%となり、前年の4.6%から後退し、4%台を割り込んだ。3%台は2017年(3.4%)に遡り、オーガニック製品市場は2022年(5.2%)を境に地盤沈下が続いている。業界では、一時のブームで水膨れした製品ラインナップの整理を進めており、供給面の整理が消費をしぼませるという状況が生じている。業界では、そうした動きが一段落すれば、再び成長局面に乗ることも期待できるとみている。

KSM News and Research