英レボリュート(ネオバンク)はフランスで貯蓄口座型の新商品の取り扱いを開始した。利息非課税の貯蓄口座リブレAなどを意識し、貯蓄資金の取り込みと集客力の向上を図る。
レボリュートは以前から、株式投資や暗号資産、金銀などの投資商品を取り扱っている。顧客の需要に細かく対応し、メインバンクとして選ばれるようになることを目指して、新たな商品の提供に踏み切った。新商品は、アカウントを通じて、短期公社債により運用される各種マネーファンドを選んで投資するというもので、ユーロ、ドル、英ポンドの3種で運用できる。1ユーロからアカウントを開ける。現在の市況なら、ユーロ建てで3.73%、ドル建てで5.32%の利回りが提供できる。諸税控除後でリブレAの利回り(3%)を超える運用実績を確保することが可能になる。利息が年1回ではなく月々支払われるのも利点となる。ただし、商品の性質上、元本保証はなく、また、外貨建てでの運用を選んだ場合には為替リスクも発生する。
銀行各社はこのところ預金資金の獲得にしのぎを削っており、期間限定でリブレAより高めの利回りを設定した貯蓄口座を提供するなど競争が激化している。レボリュートの新商品もそうした全体的な傾向の中に位置づけられる。