政府は21日、節水対策を推進する工業施設を対象に支援を与える計画で、最初の12ヵ所の支援対象施設のリストを公表した。全部で50ヵ所を選定する予定で、そのうちの12ヵ所をひとまず選定した。
選定されたのは、アルセロールミタル(鉄鋼)の3工場(ダンケルク、フロランジュ工場、フォスシュルメール)、コンステリウム(アルミ)のアルザス工場、半導体ファウンドリのX-Fabのパリ首都圏の工場、サンゴバンPAMの配管工場、トタルエネルジーのドンジュ製油所、ノルマンディ地方イシニーサントメールにある乳業工場、ケムワンの化学工場、Ugitechの金属工場、Eurencoの化学工場、Seqensの医薬品原料工場。ベシュ・エコロジー移行相らは同日、このうちケムワンのバラン市(アン県)にある化学工場を訪問し、水不足が目立つローヌ川流域地域に位置する同工場における節水の取り組みについて見学した。
また、水の消費が多い19の経済部門が産別の取り組みをこの秋に政府に提示することになっている。工業部門は国内の水の消費の4%を占めるが、水不足のため制限措置が導入されると最初に貢献を求められる。制限は生産減に直結するため、上流から対策を整えることは企業側にも利益となる。